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千原英喜個展
耕友会コンサートVol.9
プログラム
Program
委嘱初演作品
ミサ “クアトロ・ラガッツィ”−旅の日の天正遣欧少年使節
Missa “Quattro Ragazzi” −Journey of faith, hope and love.
Ⅰ. Kyrie Ⅱ. Gloria Ⅲ. Credo Ⅳ. Sanctus Ⅴ. Agnus Dei
2022年にICOTがタケミツメモリアルホールで開催した「松下 耕と世界-今を生きる作曲家の群像-」にて千原英喜に委嘱した“ Kyrie ”に、新たに4つの曲が追加された新作組曲である。いまから440年ほど前の1582年に渡欧した天正遣欧少年使節をテーマにした作品で、希望に満ち溢れ渡欧し、ローマ教皇に謁見するなど大歓迎を受けたものの、帰国した彼らを待っていたのは、キリシタン迫害の現実だったという哀しい運命の物語が、ミサ形式の楽曲の中にドラマチックに描かれた超大作だ。東京メトロポリタン合唱団、総勢約70名のメンバーにて演奏される、壮大な無伴奏のア・カペラ作品となっている。またコンサートの開催地である紀尾井ホールは四谷の上智大学の横にあるため、都内でもキリスト教にとても縁の深いエリアであり、信仰に満ちた穏やかな空気の流れる場所でもある。
児童合唱(女声合唱)とピアノのための組曲「銀河鉄道の夜」
2017年に「京都市少年合唱団創立60周年記念演奏会」において委嘱初演された楽曲。朗読を交えた千原英喜の音楽が織りなす幻想的な宮沢賢治氏の世界「銀河鉄道の夜」を音楽劇のように楽しむことができる。
混声合唱のための「あかあかや」
第1回東京国際合唱コンクール[カテゴリーF:混声合唱部門]課題曲。鎌倉時代の僧侶明恵(みょうえ)の和歌と、その英訳の語彙をテキストとする千原英喜の作品。手・足拍子や掛声がオプションで演奏され、幻想的な「千原ワールド」が展開されている。作品の中には神事が取り入れられており、コンサートの演奏者ならびに来場客のお祓いの意味も込めて演奏する。
今回のコンサートでは、作曲者である千原英喜氏本人を招き、楽曲紹介を交えながら、作品の魅力を存分にお楽しみ頂けるコンサートになっている。
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